パッション
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定価 : ¥ 3,990
販売元 : ビデオメーカー
発売日 : 2003-01-30 |
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商品名 |
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| ¥ 3,990 |
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凄まじい |
第一に、これは「聴く」映画である。
クラシック音楽の旋律に混じって響き渡る工場のノイズ、登場人物たちの話す何気ない言葉のリズム、雨に濡れた車道を駆け抜けてゆくタイヤの摩擦音、そしてクラクション、人の足音、水の音。全ての音が何らかの形で他の音との共犯関係を形作っている。この映画にあってはある音が映像やストーリーに奉仕するといったことは全く無い。一つ一つの音がとてつもない存在感を示して至る所に散りばめられているのだ。
並みの映画ならこれらの凄まじい音響に映像が食われてしまっているところだが、そこはやはりゴダール。いつもながら音と対等に渡り合える映像をしっかりと用意してくれている。しかもその映像はため息がでるほど美しい。
特筆すべきはやはり「光」。水に反射する光も雪景色に映える自然光も素晴らしいが、やはり映画撮影所内の影と密接に結びついた光が印象的だ。この光を見たならば今の堕落してしまったハリウッド映画やテレビドラマの光など馬鹿らしくてとても見てられなくなるだろう。それほどまでに眩いばかりの光がこの映画には満ち溢れている。
この映画は最高水準の音と光が同時進行で駆け抜ける甘美な芸術作品である。ぜひ耳と目を最大限に開いてご覧になって頂きたい。
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光と影の芸術 |
作風はかなりドキュメンタリータッチです。歴史に残る名作絵画を映画で表現しようと試みる映画監督とスタッフ、そして撮影現場近くで生活している工場の経営者、そこで働く女工たちが織り成すストーリーです。正直ストーリーそのものは腕を組み、眉間にしわを寄せて観るようなものではありません。気楽に「映画作りの舞台裏作品」としてみると良いと思います。分かりづらいシーンなどもありますが、それほど気にすることはないと思います。
この作品で注目したところは、ストーリーよりも映画全編に漂う雰囲気です。この作品では照明などは使わずに、光と影を巧みに表現しています。劇中に光と影について「昼と夜が見える」「開放的と閉鎖的」「誰だって二つの間で探してる」「影というものは存在しない、光の反映でしかない」というセリフがあります。フランス映画に限らず、ヨーロッパ映画では自然の光と限られた照明のみで演出している作品が数多いように思いますが、この映画を見終わったとき「なるほど、光と影の演出にはこういう意味があったのか!!」と思いました。
欧米人はとかく物事を対比したがる傾向があると何かで読んだことがありますが、この映画ではその一端を知る事ができ、他のヨーロッパ映画を観るときに今までとは違った角度から考えることが出来るかと思います。そういう意味で興味深い作品でした。
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雲・雪・陽光・ハーモニカ・バラ・・ |
相変わらず大したストーリーは無いようなものですが、
一時も気を抜けないこのスリルと美しさは何ということか!
ほとんど奇跡と言いたくなるような冒頭の1ショットから、
ゴダールらしい冗談めかした最終シーンまで、映像と音の
連なりの瑞々しさに、ただただ魅せられます。
「気狂いピエロ」とは別の意味で、”美しすぎる”映画。