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ゴダール映画史。





彼女について私が知っている二、三の事柄

彼女について私が知っている二、三の事柄

人気ランキング : 13,008位
定価 : ¥ 2,940
販売元 : ハピネット・ピクチャーズ
発売日 : 2003-11-27

価格 商品名 納期
¥ 2,940 彼女について私が知っている二、三の事柄 通常2〜3日以内に発送

   実に都会的でシャレたタイトルである。村上春樹の短編小説といわれたら、なるほどと思えてしまうくらいだ。詩とリアルが見事に融合した傑作中の傑作、主婦売春の実話(ル・ヌーヴェル・オブセルバトワール誌に報じられた)をもとにしたドキュメンタリータッチの作品である。パリ郊外に住む美しい人妻、夫はガソリンスタンドに勤めているが稼ぎが少ない。彼女は欲しいものがある度、娘を託児所に預けるとカフェに向かった。男を探すために……。
   ゴダール得意のカラフルな映像で、彼女の日常が断片的につづられる。繰り返し映し出される工事現場や団地の風景、唐突に差し挟まれる禅問答のような独白、実験的なナレーション、見ていると戸惑わされるところもあるかもしれない。(岡野宏文)

ゴダールが撮っている世界とは

初めてこの映画を観たときは、私は日本人映画作家溝口健二論の研究をしていた。その時このビデオ(当時は)を観て今までの価値観を揺さぶられた。ゴダールは後期になるほど難解であるが、根底にあるものは”存在”そのものであるし”事物が事物であること”であると思う。たとえばテーブルを知覚するとき、盤の部分の知覚が脚の部分の近くを抹殺しないことが必要であり、そうでなければ対象は崩壊してしまう。人間存在は自分の中に世界を取り込んでいるが、本当は世界と自分は結びついて存在する。それを思い知らされる。ゴダール は物・背景・ストーリーとは直接関係のない運動をすべて存在として1つの画面におさめ、息の長いカメラワークで現実に近い映像を撮っていた。人間(の行動)だけを追うと世界を追っていない。世界(の中の人間)を追わないとリアリズムとはいえないからであった。このDVDはゴダール を知る上で非常に貴重であり、観れば観るほどより多くの”世界”(当事者以外の)もみえてくるのではないかと思う。

ゴダールのやりたいことは分からなくもないが…

私はゴダールのファンである。「気狂ピエロ」をはじめ好きな作品は多々あります。しかしゴダールの作品だからといって無条件に高評価を与えるつもりはありません。特にこの作品に関しては私の評価は低いです。
ゴダールの実験精神の現われとして実話をエッセイ風に映像化した作品のようですが、結果的にはただ退屈なだけで正直全編見通すのに難儀します。


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